『正しい知識の下にしっかりと栄養をとって感染症予防を心掛けましょう!』
現在、新型コロナウイルスに対する予防や治療ができるエビデンス(科学的な根拠)がある栄養素や食品、食事の取り方は、残念ながら未だにありません。
情報が混乱・錯綜しておりますが、特定の食品だけを取り続けることは、かえって、偏った食生活に陥ってしまうこと、また、結果的には買い溜めにつながり、品不足を引き起こし、さらに、食品流通の不安感や危機感を煽ることにつながりかねないため、避けましょう。
都民の皆様が食事や栄養の取り方について行うべきことは、これまでも行われてきました、バランスの良い食事・規則正しい食生活・こまめな水分補給、さらには食事の前の手洗いやうがいといった感染症の予防につながる日常的な食生活を、改めてしっかりと行うことです。基礎疾患をお持ちで食事療法が必要な方は、医師の指示に従い管理栄養士の指導を受けるなど、基礎疾患の悪化防止に努めてください。自己判断や民間療法は健康被害につながるおそれもありますので、安易に行うことは避けてください。
公益社団法人東京都栄養士会会長　西村　一弘